[読書感想文] Winny 天才プログラマー金子勇との7年半
kindle で読みました
Winnyですよ、Winny
もともとはブログを元にしているそうなので、とっても読みやすい。文中に出てきた法律などは、セクションの最後に条文が記載されているのでわかりやすい。
当時は高校生くらいで、普通にWinnyユーザだったわけだが、おかげでITや著作権というものに関心をもったきっかけにもなった。しかしその後どういう動きがあったのかは断片的にしか知らなかった。その部分が詳細に描かれているし、「真実を認めさせる」とうことがこんなにも難しいものなのか。と驚きを禁じ得ない。
金子氏はブロックチェーンについてどう思っていたのかな。ひろゆき氏の序文にもある通り、違う世界線を想像してしまう。
エンジニアのはしくれとして、心が動いた一冊。
本の感想
Winnyユーザだったけど、当時高校生で、「とりあえずアップロードしなけりゃ大丈夫だろ」と普通に使っていた気がする。2ちゃんもそんなに見た事なかったなぁ。
顔文字とか、ツッコミとかも出てくるので、とっても楽しく読めました。2時間くらい?
逮捕から、無罪確定まで
ITチョットワカル勢が読んだら、京都方面へのヘイトが止まらなくなるんじゃないだろうか。と、思うほど赤裸々。法定内外でのやりとりがくわしく書かれている。
素直な感想としては「ロジック完全におかしいのにそれが通って有罪になってしまうことがあるのか」ということ。そんなもんなんだと繰り返し強調されていますが、なかなか恐ろしい。。。
正しいことを正しい。と司法に判断してもらうのにこんなに労力がかかるのかと。。。そうなのか
人柄が素敵
金子氏はエンジニアの理想像というか。こうありたい、と。お話してみたかったな。きっと素敵な方だったんだろうな。というのが文章から滲み出ていて好き。
著者の壇先生の男気。かっこいい。
ひとつのことにここまで情熱を傾ける事って自分の人生であったかな。1審後はページ数としては少ないけど、めちゃくちゃアツくてかっこいいシーンでした。
ダン・ウェンリー
自分の話
Winnyユーザだったので、すごい刺激をもらったのは間違いない。当時高校生だったような
・どういう仕組みで動いているんだろう
・ダウンロードした動画が見れないけど、コーデックってなんだろう
・著作権っていったいなんだろう
ってのをめちゃくちゃ調べて、それが今の仕事につながってる気がする。間違いないなぁ。とくにコーデック。
逮捕の話が出てから、親にもいわれて触らなくなったけど、P2Pのネトワークとか、デジタルコンテンツの流通とかはすごい興味をもって調べるようになりました。
高校大学で遊んでる間にこんな戦いがあったこと。断片的にしか知らなかった。なんで調べてなかったんだろう。
勇気をもらった
私はイノベータになれるようなエンジニアではないんだけれど、エンジニアのはしくれとして、なんて言っていいかわからないけど、勇気をもらえたような気がする。勉強しよ。
あーそういえば、winnyから法律の興味が湧いて、法学部にも行こうとしてたんだった。おもいだした。そうだった。勉強しよ。